高血圧の予防

高血圧とは、血圧が正常範囲を超えて高く維持されている状態であることをいい、高血圧自体の自覚症状は何もないことが多いと言われていますが、高血圧は、虚血性心疾患、脳卒中、腎不全などの発症リスクが高くなります。高血圧は生活習慣病のひとつであり、肥満、高脂血症、糖尿病との合併は「死の四重奏」「syndrome X」「インスリン抵抗性症候群」などと称されており、現在メタボリックシンドロームと呼ばれています。

日本高血圧学会では、高血圧の基準を収縮期血圧が140以上または拡張期血圧が90以上に保たれた状態を高血圧としています。

高血圧の原因

高血圧の原因は、原因が明らかでない本態性高血圧症とホルモン異常などによって生じる二次性高血圧に分類され、高血圧の原因は単一ではなく、両親から受け継いだ遺伝的素因が、生まれてから成長し、高齢化するまでの食事、ストレスなどの様々な生活習慣によって修飾されて高血圧が発生するという説があります。

昔から塩分の取りすぎは高血圧になると言われておりますが、塩分の過剰摂取が高血圧の大きなリスクとなるのは、身体の電解質調節システムに原因があります。

人体は細胞外液中でナトリウムをはじめとする電解質の濃度が厳密に保たれており、この調節には腎臓が大きな役割を果たしています。電解質の濃度が正常より高いと飲水行動が促され、腎では水分の再吸収が促進されます。逆に、電解質の濃度が低い場合は腎で水分の排泄が進みます。

高血圧の合併症

高血圧が持続してしまうと、強い圧力の血流が動脈に流れ続ける事になります。強い圧力の血流が動脈に流れ続けると血管内皮に障害が起こります。血管内皮の障害を修復過程で粥腫(アテローム)が形成され、動脈硬化の原因となります。

慢性的疾患は大きく 「脳血管障害」、「心臓疾患」、「腎臓疾患」、「血管疾患」の4つに分類され、高血圧によって生じる動脈硬化の結果、次のような合併症が発生する場合があります。

脳卒中、虚血性心疾患、心肥大、心不全、腎障害、動脈瘤、閉塞性動脈硬化症、眼障害、高血圧緊急症、食後低血圧、高尿酸血症、など。

高血圧の予防

医師より高血圧と診断された場合、医師に定められた期間を食事療法や運動療法を行います。食事療法や運動療法を行っても血圧が140/90mmHgを超えている場合は、降圧薬による薬物治療が行われます。それでは、医師により高血圧と診断されないようにするには、どのような高血圧の予防法があるのかご紹介致します。

塩分を抑えた食事を取るようにする

塩分の多い食事として、魚介類や肉類の加工食品、インスタントやレトルト食品、さらにファーストフードなどの外食があります。塩分を取り過ぎないように食事は家庭で作るように心掛けましょう。

アルコールは適量に、呑みすぎない

少量のアルコールには、ストレスの解消や血液中に善玉コレストロールを増やし、動脈硬化を予防する働きもありますが、飲み過ぎると、肥満、高血圧、肝障害の原因となります。

女性の場合、ホルモンの影響でアルコール代謝機能が男性よりも低いため、アルコールの影響を受けやすい傾向があります。男性と同じようにお酒を飲んでいると、肝障害も早く現れ、症状が悪化しやすいといわれています。

禁煙

禁煙は生活習慣病の最大の原因と言われています。喫煙は動脈硬化を促進します。

生活習慣

人体は寒いとが血圧を上げます。冬は血圧が高くなる傾向があります。冬はトイレや浴室などの暖房も望まれます。入浴は熱すぎる風呂、冷水浴、サウナは避けるべきです。便秘に伴う排便時のいきみは、血圧を上昇させるのでなるべく避けましょう。