生命保険の事を勉強されていらっしゃる方はよくご存知と思いますが、平均余命という言葉があり、
日本では平均余命を厚生労働省がデータをまとめ、公開しています。
平均余命とは、現在の死亡状況が今後も変化しないと仮定し、各年齢の人が、その後生存できると期待される年数のことを言います。似ている言葉ですが、平均寿命とは、0歳における平均余命のことを言います。生命表で計算されています。
生命表には、10万人が生まれたとき、ある年齢に達するまで何人生存し、その年齢の内に何人が死亡するかが計算され、掲載されています。また、毎年10万人が定常的に生まれる集団において、ある年齢に属する人口が何人になるかも計算されています。(これをその年齢の定常人口と言い、その年齢に到達する人数である生存数とは異なります。)
厚生労働省の集計データによる平成21年簡易生命表では、
男の平均寿命は79.59年、女の平均寿命は86.44年
前年と比較して男は0.30年、女は0.39年上回っています。各年齢の平均余命についても、前年に比べ、男女とも全年齢で上回りました。また、平均寿命の男女差は、6.85年で前年より0.09年拡大しています。ただし、この数値は、現在の死亡状況が将来にわたって続くと仮定した場合のものです。医療の進歩や生活環境の変化によって、実際の平均生存期間は平均余命と異なってくる可能性は大きいと言えます。また、ある有害要因(喫煙、放射線被曝など)によって平均余命がどの程度短縮されるか計算したものを平均余命損失といい、有害度の尺度として用いられることがあります。
主な年齢の平均余命とその延び
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生活習慣病は余命を8年も縮めます
「がん」「心疾患」「脳卒中」などの「生活習慣病」これらは日本人の死因としてよく知られ三大死因とも言われています。平成15年に厚生労働省調査したものですが、将来予想される各死因での死亡確率は、0歳、65歳、80歳のどの場合でも、「がん」「心疾患」「脳卒中」などの三大死因が男女とも全体の半分を超えると公表しています。
生活習慣でわかる!あなたの余命は何年あるのか
日常の生活習慣と健康に関する先駆的な研究を、カリフォルニア大学のブレスロー博士らが行いました。1973年(昭和48年)、ブレスロー博士は、住民7000人を対象に様々な生活習慣と、主として身体的健康度(障害、疾病、症状やバイタリティーの有無など)とのかかわりを調査したところ、7つの健康習慣が健康度と有意に関連していることを発見しました。
ブレスロー博士の7つの健康習慣
1 適正な睡眠時間(7~8時間)
2 喫煙をしない
3 適正体重を維持する
4 過度の飲酒をしない
5 定期的にかなり激しい運動をする
6 朝食を毎日取る
7 間食をしない
上記の項目にあなたは何個当てはまりましたか?
下記は該当する習慣の数による、年齢別の平均余命です。年齢が若いほど、生活習慣によって余命に差が出やすいことがわかります。
男性45歳で、○の数が0~3つだと66.6歳までしか生きられないかもしれません。
男性45歳で、○の数が6~7つという場合は、78.1歳までは生きられるようです。女性なら80.8歳。
男性75歳で、○の数が6~7つなら86.2歳、女性なら87.5歳まで生きられる計算となります。