更年期障害の漢方薬 「当帰芍薬散」はいつまで飲めばいいか?




当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、体の疲れ、冷え性、貧血症状、生理不順、生理痛、生理前後の不快症状、不妊症、むくみ、頭痛、めまい、肩こり、更年期障害などに広く処方される漢方薬です。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、血行をよくし、体をあたため、貧血症状を改善します。また、痛みをやわらげたり、ホルモンバランスを整える効果も期待できます。

一般的に女性に用いることが多く、色白で冷え症、やせ型で体力のあまりない人に向く処方です。

体の疲れ、冷え性、貧血症状、生理不順、生理痛、生理前後の不快症状、不妊症、むくみ、頭痛、めまい、肩こり、更年期障害などに広く適応します。

漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。

当帰芍薬散は、主薬の“当帰”と“芍薬”を含め、次の6種類からなります。“当帰”と“川きゅう”には、血行をよくして貧血症状を改善し、体をあたためる作用があります。“芍薬”は生理痛や肩こりなどの痛みをやわらげる生薬です。また、“蒼朮”と“沢瀉”、“茯苓”は、漢方の代表的な利尿薬で、むくみ症状を改善したりします。これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を発揮します。

病院では、煎じる必要のない乾燥エキス剤を用いるのが一般的です。

西洋医学によるホルモン補充療法を選ぶか漢方を選ぶかの基準は、その症状がどのくらいつらいものかによると言ってよいでしょう。のぼせがひどい方、急に血圧が上がってきた方は、ホルモン補充療法以外に対処する方法はありません。

しかし、症状がそれほどつらくなく、健やかな老後に着地するためには、漢方が適してるでしょう。

当面のつらい状態は漢方で緩和し、ホルモンの少なくなった状態に体を慣らしていくというのは、いわば、自然に近い対処の仕方といえるでしょう。

更年期障害の漢方治療は、ホルモンが減少するのは、老化の自然な現象だから、ホルモンはいじらず、困った症状の原因だけを取り除いて、体がホルモンの少ない状態になれるまで待とうというのが漢方療法です。更年期障害の漢方治療は症状に対応させて複数の生薬を組み合わせて処方されるので、西洋薬のように単一の症状にしか対応できないと言うことは避けられるメリットもあります。

人によっては、漢方薬にも少しは副作用が生じる場合があります。服用時にむかついたり、かえって食欲がなくなるかもしれません。しだいに慣れることが多いようですが、医師と相談してみてください。



「当帰芍薬散」はいつまで飲めばいいか?

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、体の疲れ、冷え性、貧血症状、生理不順、生理痛、生理前後の不快症状、不妊症、むくみ、頭痛、めまい、肩こり、更年期障害などに広く処方される漢方薬です。

当帰芍薬散は、筋肉が一体に軟弱で疲労しやすく、腰脚の冷えやすいものの次の貧血、倦怠感、更年期障害(頭重、頭痛、めまい、肩こり等)、月経不順、月経困難、不妊症、動悸、慢性腎炎、妊娠中の諸病(浮腫、習慣性流産、痔、腹痛)、脚気、半身不随、心臓弁膜症に効能効果があります。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、効果には個人差がありますが、服用期間の目安は約1ヵ月です。1ヵ月程度使用しても症状が改善しない場合は、薬が合っていない可能性があるため、医師や薬剤師、登録販売者に相談してください。