高血圧を避けるため塩分に気をつけましょう




更年期と言われる40代、50代になると、血液中のコレステロールも増加し、動脈硬化が起こしやすくなっています。また、働き盛りですからストレスも多く、肥満になりやすい傾向がありますから高血圧になる人が目立ってきます。

よく言われていることですが、この高血圧の発病や悪化に塩分のとりすぎが強く影響しています。

また、更年期の手足のむくみにも塩分のとりすぎが関係しています。

塩分の多い食事を避けることが、やはり大切です。

1日10グラム以上の塩分を摂取している方は、塩分を減らす努力が必要です。

漬け物などの濃い味付けもの、魚の干物やハムなどの加工食品などは、食べ過ぎないように普段から気をつけましょう。

減塩は、塩、醤油、みそなどの調味町の使い方に慎重になることです。食卓に塩や醤油を置いている方は片づけ、その代わりに酢やレモン、スパイスなどを使うようにしましょう。



高血圧とは

高血圧とは、血圧が正常範囲を超えて高く維持されている状態を言います。

収縮期血圧が140以上または拡張期血圧が90以上に保たれた状態。

高血圧自体の自覚症状は何もないことが多いが、虚血性心疾患、脳卒中、腎不全などの発症リスクとなる点で臨床的な意義は大きくなります。

生活習慣病のひとつであり、肥満、高脂血症、糖尿病との合併は「死の四重奏」「syndrome X」「インスリン抵抗性症候群」などと称されておりましたが、これらは現在メタボリックシンドローム、メタボと呼ばれています。

高血圧は原因が明らかでない本態性高血圧症とホルモン異常などによって生じる二次性高血圧に分類される病気です。 本態性高血圧の原因は単一ではなく、両親から受け継いだ遺伝的素因が、生まれてから成長し、高齢化するまでの食事、ストレスなどの様々な環境因子によって修飾されて高血圧が発生すると言われています。

高血圧による合併症

高血圧が持続すると強い圧力の血流が動脈の内膜にずり応力を加えると同時に血管内皮から血管収縮物質が分泌されることで、血管内皮が障害される。この修復過程で粥腫(アテローム)が形成され、動脈硬化の原因となり、脳卒中、虚血性心疾患、心肥大、心不全、腎障害、動脈瘤、閉塞性動脈硬化症、高血圧緊急症、食後低血圧、高尿酸血症など合併症が発生する場合があります。