脳科学を応用し「言葉の力」を使う集中法




「机を拭く」「鼻耳チェンジ」「百マス計算」など、そうした連続的な行為で、

自分を「待てる」状態にし、集中していくのはいい方法です。

古い脳である大脳基底核の線条体は、脊椎動物ならほぼ持っています。

いつもの手慣れた動作でパワーアップしていくのは、

脊椎動物一般にも共通する根源的な方法です。

一方で、わたしたち人間には、特異的に発達した言語野があります。

「言葉の力を使う集中」の道は、われわれ人間だけにあたえられた方法です。



脳科学を応用して言葉が感覚につながった!

言葉を使って自分の状態を操作する方法としては、「公式言語」を用いる自律訓練法が知られています。

自律訓練法は、ドイツのシュルツ氏によってリラクゼーション技法として開発されました。

日本では筑波大学や九州大学などで心身症の治療法のひとつとして研究され、

血圧低下効果や気分改善効果などが報告されています。

座った状態か、もしくは仰向けで目を閉じ呼吸を落ち着けながら、

「気持ちが落ち着いてくる・・・」

と頭の中でゆっくりと繰り返します。

そして、「右手が重たい」「左手が重たい」「右手が温かい」「左手が冷たい」などの一定の言葉を繰り返します。

順序だてて訓練すると、ほぼ誰でも手が暖かく感じたり、重く感じたりするようになります。

暖かさを感じている時に、サーモグラフィーで見てみると実際に赤くなります。

体温が上がるわけです。

脳は、「あなたが使った言葉」に応じて心身の状態を変化させてくれます。

100パーセントそうなるとは言い切れませんが、

言葉の力、言葉による暗示の力は無視できません。

脳をハメる レッスン

あなたにとっての暗示語を決めましょう。

集中する時のおまじないになります。

脳は「あなたが使った言葉」に応じて心身の状態を変化させてくれます。

言葉の力、言葉による暗示の力は無視できません。

暗示語を使うときのポイントは「そうろうとしないこと」です。

ただ頭に浮かべ、ただ繰り返します。その受動性が暗示の成功率を高めます。