英語の勉強の為に、科学的根拠のある 「集中の儀式」を探してみましょう。
行動つきの儀式、言葉、さまざまなものが英語の勉強の
「入りの儀式」になります。
あなたに合った「入りの儀式」になりやすいのは、
あなたが集中できたときに起こった様々な事柄、
それまでの行動、音楽、頭に浮かんだフレーズ、匂い、場所などです。
科学的な根拠がある、英語の勉強の
「入りの儀式」の候補となるものをあげていきます。
●色を使う
たとえば、黄色いポストイットを机に貼ります。
「これを3秒見れば集中できる」と決め付けてしまうのです。
黄色は信号機でも注意信号として用いられ、集中を高めやすい色だと考えられています。
同じように青も集中力を高めやすいと考えられていますから青でもOKです。
さらに、赤や緑のポストイットを貼ってみます。
ハイペースで英語の勉強をする時は赤のポストイットを、リラックスしたい時には青のものと分けるのです。
赤は興奮しやすい色、緑は鎮静しやすい色です。
●音楽を使う
iPodなどで音楽を聴きながら、音楽で条件づけることもできます。
ご自分で何曲か選んで試してみて集中できた曲を選び、集中したいときに流すようにすれば、その曲で条件付けができます。
ハイペースで英語の勉強をしたいときはアップテンポの曲、リラックスしたいときにはスローな曲と使い分けてみましょう。
あまり聴き慣れないかもしれませんが、一般的に集中力を高める曲は「マーチ」です。
色の場合もそうですが、音楽の好みも個人差がありますので、色の調整、曲の選択などはご自身に合ったものにしてください。
●タッピング
気持ちが浮きだっていたり、イライラして集中できないときには、体への刺激をあたえることが有効です。
たとえばタッピングがあります。
まず、手のひらを太ももに置きます。そしてリズムよく軽くたたきます。
リズミックな運動はセロトニン神経系を活性化させますので、受動的な集中状態を作りやすくなります。
●貧乏ゆすりと集中の関係
集中力が落ちたり、イライラすると貧乏ゆすりが始まることがあります。
貧乏ゆすりは、集中を持続させるために脳が指令する自然な行動です。
このリズムを刻みながらの行動で人間が落ち着く効果があるからです。
貧乏ゆすりが出てきたら、あえてしっかり貧乏ゆすりをするのも集中の儀式になります。
●四隅をゆっくりと眼球運動させる
集中力というのは「眼の球の制御」と密接に関係しています。
集中するということは、目をそちらの方向に相対的に固定することだからです。
眼球を動かしてこの部位を活性化させ、英語の勉強のために集中を高めようという訳です。
英語の参考書の四隅でも、四角いものなら何でも良いのです。
タッピングを合わせて行うと、効果はさらに上がります。
このような眼球運動をしながら、英語の勉強かるくすねるを行う上で障害になること、悪い思い出をあえて思い出して、そのストレスを軽くすることもできます。
実は、タッピングや眼球運動のテクニックのもとは、トラウマ、ストレスの軽減に効果がある方法として開発されたテクニックの一部です。
実際に、トラウマの解除に眼球運動を用いる方法が有効だという結果が出ています。
●意識上のしきりを作る
英語の勉強を行ううえで集中力を高めるためには、環境を整えることもひとつの手です。
何かをしていてもすぐに他のことに気がいってしまう。
たとえば、テレビや雑誌などに気をとられてしまう。そうかと思うと、また何かに気を取られてしまう。
こういう場合は何もない部屋、気が散る要素が排除されている部屋の方が適当です。
気が散らないので、落ち着くからです。
夜遅くなると集中が強くなる。マンガ喫茶の個室が落ち着く。
専門学校の仕切り付の自習室が落ち着くという人は、個室か、前、両脇が視界に入らない仕切りのある勉強環境が最適です。
このような環境作りが困難な勉強環境なら、自分の机の両端に参考書やノートを置くようにして意識上のしきりを作った方が良いでしょう。
●長時間の集中には「お茶」
5~10分の休憩をするときには、お茶タイムにしましょう。
休憩後、長い時間英語の勉強をする場合、一般的に「お茶」が集中を持続してくれます。
お茶に含まれるカフェインとテアニンが冷静な覚醒を助けてくれるからです。
●短期決戦には「砂糖」
砂糖も効果を発揮します。
今、この場でエネルギーがほしいなら砂糖です。
脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖だからです。
20分程度の「短期勉強」なら砂糖や飴などがおすすめです。
しかし、糖分をとって血糖値が急に高まると、今度はそれを抑えようとしてインシュリンが強く働いて低血糖になる場合もあります。
低血糖では、頭がボーっとして集中力は低下します。
砂糖はあくまでも短期決戦用です。
脳に英語の勉強をハメる レッスン18
自分にとってよさそうな集中の儀式を3つ書き出しましょう。
行動つきの儀式、言葉、さまざまなものが「入りの儀式」になります。
あなたにあった儀式を探してみましょう。