脳科学という言葉は時々テレビでも取り上げられますから聞きなれてきました。
このサイトは、NHKのテレビ番組「ためしてガッテン」や「クローズアップ現代」など多くのテレビ番組や新聞・雑誌で取り上げられた脳科学を使って活性化させる方法を英語の勉強法に応用しご紹介しています。
あなたの脳を活性化させ、強い「集中力」「記憶力」「やる気」を作ります。
当然ながら個人差はありますが、このサイトでご紹介しております方法で脳が勝手に活性化され「勉強アタマ」になりますから、強い集中力・記憶力・ヤル気・勝負力が得られるようになります。嘘のような本当の話です。
記憶は呼び起こした時に不安定化し消える事が分かっています。
だから思い出す時に、もう一度新しく作り直すことが重要です。
記憶を作り直すときに重要なことは理解することです。英語の丸暗記での勉強法はあまり効果的とはいえません。
目次
英語の勉強に効果が出る35のレッスン方法
#01
目をつぶって自分の脳の奥から前頭葉に広がっていくドーパミン神経系をイメージして下さい。
この神経系は、快感系、報酬系などと呼ばれ、A10神経系と呼ばれることもある神経です。
快感を感じた時や、報酬を得た時にこの神経が強く活動します。
または快感を予測した時、報酬を予測した時にもドーパミン神経系が活性化します。
#02 2つの快感を知る
自分の頭を後ろから覗き込むイメージを作って下さい。その頭の奥にあるドーパミン系をイメージしてみましょう。このドーパミン神経系が「依存」「ハマリ」の主役です。依存はその対象によって、薬物などの物質に依存する「物質依存」、ギャンブルなど行為に依存する「行為依存」、人との関係性に依存する「関係依存」に区別されドーパミン神経系・A10神経系の活動が先立ちます。
脳をハメるにはこのドーパミン神経系を活性化させることです。
> 2つの快感を知る
#03 脳にとっての報酬を決める。
あなたの脳を英語の勉強にハメる報酬として使えそうなものを探してみましょう。
今すぐでなくとも結構です。英語を勉強した時の報酬を3つあげてみて下さい。
報酬は何でもかまいません。「報酬を設定してある」か「報酬を設定していない」かでは大きな違いが生まれます。何でもいいから報酬を設定しておくと、報酬を得るための何かを始めやすくなり、やる気が生まれやすくなります。
#04 英語の勉強で依存せずにハマル為に
何があっても大切にしたい日常的な「何か」を3つ書き出して下さい。
依存を避けつつ上手にハマるには、日常生活の満足感が重要です。
日常生活の中に、きちんとした快感や満足感を見出しておくことが重要です。依存とハマりを分けるものは、社会的に適応できているかどうかです。ギャンブル依存などの依存とハマリを分ける大きな違いは、社会的な破綻が起きているかどうかです。
#05 場所にハマル
あなたが英語の勉強をしやすい場所を3つあげて下さい。
あなかたが集中して英語の勉強をしているイメージをしてみましょう。
場所や状況への依存にも、ドーパミン神経系がかかわっています。場所や状況に応じてドーパミン神経系は活性化されます。場所や状況にハマることは極めて重要です。
> 場所にハマル
#06 魚群リーチの脳をイメージする
今、取り組んでいる英語の勉強に「期待感」と「新しさ」を込めるのに役立つ工夫を3つあげて下さい。
「わくわく」「どきどき」の快と、「落ち着く」「癒される」快、この2つの快の支え合いが「ハマリ」の奥底にあります。ハマリのコツは「英語の勉強がすごく楽しい」と興奮的に思えると同時に「英語を勉強するとほっとして落ち着く」ことです。興奮と癒しの同居が必要です。また、アドレナリンの分泌が高まるような新しい期待感をもつ工夫も効果的です。
#07 快の30分イベントを考えてみよう
30分でストレスと快感イベントが生じるように、1時間の英語の勉強を設計してみましょう。
これは難問かもしれませんが、定番動作で脳を英語の勉強にハメていきます。ドーパミンが結びついて快感を生み出すことに、側坐核という神経核が深くかかわります。ここにドーパミン神経系がアクセスします。この側坐核は「線条体」の下側に位置します。線条体は無意識的な運動プログラムが蓄えられる場所です。この線条体で、無意識な行動と快感の結びつきこそ「やる気」なのです。
#08 定番動作で英語を脳にハメル
今までの自分を振り返って「やる気」と結びつきそうな「行動」を書き出してみましょう。
例として、ダイエットの実現のために「記録式ダイエット」などがありますが、食事に注意することによって「食事のカロリーを減らすこと」と、運動によって「消費カロリーを増すこと」などにより基礎代謝を増すことが必須ですが、しかし、続かない・・・
違う方法でモチベーションを維持する方法を考えた方が良いことになります。
#09 ヤル気と結びつく行動・動作
あなたの「やる気」に結びつきそうな「行動」「動作」を書き出して下さい。
上記と似たレッスンですが、例えば「何かを触りながら」とか、「何かの動作をしながら」など、これらによって動作と快・不快が結びつきやすくなります。
#10 癒しとストレスと記憶の関係
昨日、もしくは直近の勉強的な場面を思い出して下さい。
そこで、ストレスと快感が繰り返されるまで思い描いて下さい。ハマリの裏側にはストレスがあります。「癒し」と「ストレス」と「記憶」これは密接な関係があります。
#11 ハマリの裏側にストレスがある
机など英語を勉強する場所に向かう自分をイメージして下さい。
人間はストレスによって「癒し」の快感が増幅され、何かにハマっていくのです。英語の勉強にハマるには、日常をストレス化することです。英語の勉強をしていない状態がストレスを感じると暗示することです。「英語の勉強をしていない自分」に嫌気のレッテルを張り、「机に向かう自分」にプラスのレッテルを張ることが重要です。ポイントは、長々と嫌気のレッテルを張らず、すぐに切り替えることです。
#12 脳の鎮静化
英語の勉強にハマっている自分を想像して下さい。
パチンコをしている人の脳は興奮していると思われがちです。しかし、実際には鎮静化しているのです。ドーパミン系は興奮状態の差に対して反応しますので、ベースラインが鎮静化していれば、その分、快感が強く感じられます。つまり、「ドキドキしている」「わくわくする」と感じるだけでなく、それをしていると「ほっとする」「落ち着く」という鎮静化の状態をいかに実現するかが、ハマる上で重要です。
#13 三日坊主対処法
直近で、三日坊主で終わったことを思い出して下さい。
三日坊主で終わってしまった訳ですが、そのことを始められたのはなぜですか? 始める為に役立ったと思うことを、無理にでも3つあげてみて下さい。三日坊主でも5回重ねれば15日、10回始められれば30日です。英語の勉強も同じです。始めることが大事です。英語の勉強をハメる脳を作るには、身体を動かすこと、始めることがまず大切です。
> 三日坊主対処法
#14 集中に入る儀式を作る
直近で、もっとも集中できたときの様子をDVDを見るように具体的に思い出して下さい。
集中に入る儀式を作ります。人間はいきなり物事を始められません。英語の勉強の始め方をパターン化しておくと、始めやすくなります。
#15「儀式」には心を込める
「右手で鼻をつまんで下さい」「左手で右耳をつまみます」「目の前で拍手して、左右を入れ替えます」「次は二拍たたいて入れ替えます」「一拍、二拍、三拍・・・とたたく回数を増やしていきます」
人間は何かを繰り返してやるとき、最初に心を込めた方が強く活性化され、また鎮静化も速やかに起こります。適当にやると慣れないため、脳が自動化を進めてくれません。「入りの儀式」として心をこめて行うと効果的です。
#16 「言葉の力」を使う集中法
あなたにとっての暗示語を決めましょう。集中する時のおまじないになります。
脳は「あなたが使った言葉」に応じて心身の状態を変化させてくれます。言葉の力、言葉による暗示の力は無視できません。暗示語を使うときのポイントは「そうろうとしないこと」です。ただ頭に浮かべ、ただ繰り返します。その受動性が暗示の成功率を高めます。
#17「暗示語」を使って集中する
机の上に手を出して下さい。そして、両手ともこぶしを作ってぐっとにぎり、どんどん力を入れます。5秒後に脱力して下さい。
この感覚を忘れないで下さい。このスッと力が抜ける感じが、受動的な注意を高めるためのキーになります。
#18 集中の儀式を探そう!
自分にとってよさそうな集中の儀式を3つ書き出しましょう。
行動つきの儀式、言葉、さまざまなものが「入りの儀式」になります。あなたにあった儀式を探してみましょう。
#19
[かなひろい]下記の文章を読み、その内容を把握しながら、文中の「の」の数を数えて下さい。漢字の「の」も数えます
文章は復習かもね、前掲の写真実験のものです。
文を理解するというときにも、読んだ部分が「脳にメモ」され、ワーキングメモリが働いて内容が把握されていきます。
#20
[ひらがな文章読み]下記のひらがなの文章を読んで下さい。
きょうもうえとあやがてれびにでているうえとあやのたんじょうびはくがつじゅうよっかだってしってたかな
こうやって、ワーキングメモリに負荷をかけて読むほうが、すんなり読むよりは記憶に残りやすくなります。
#21
[多重課題]まず、下記の5つの言葉を覚えて下さい。
ぼうすいじょうかい こしひかり やえざくら ぎっくりごし たてしなこうげん
今度は声に出して、百から7を引いて言って下さい。 5回引いて下さい。
そして、下記の言葉を覚えて下さい。
富士の山
「富士の山」をひらがなで逆から言って下さい。 そして、最初に覚えた5つの言葉を言ってみて下さい。
「目」と「音」で覚えようとすることは、ワーキングメモリを上手に使うことになります。
#22
あなたの記憶の消え方のイメージ図を作りましょう。
これから20分かけて英単語を20個覚えて下さい。または、歴史上の人物や法規など、なんでもかまいません。数として数えられる記憶リストを作り、20分間覚えて下さい。それから一時間後、そのリストのうちどのくらい覚えていたか表にして書き入れて下さい。3日後、一ヵ月後、三ヵ月後と繰り返してみて下さい。記憶を高める秘訣のひとつは、自分の忘れ方のパターンを知ることです。3割忘れるときがチャンスです。
#23
前回のレッスンで作った表を参考に、3回復習すればどのタイミングが良さそうか書き込んで下さい。
また、その時の記憶の残り方を、パーセントで書き込んで下さい。おさらいの目安は、記憶が3割程度消えているタイミングです。記憶力のいい人は3~4割程度記憶が失われるタイミングで記憶しなおすのです。そして、できるだけ簡単におさらいできる工夫をしています。
#24
あなたが今、覚えなければいけなくて苦しんでいる事柄を、あなたの家の玄関から会社や学校までの道筋にあてはめ、構想してみて下さい。
この方法は、長いプロセスをわかりやすいまとまりにし、そのつながりや順序性の理解をサポートするための工夫です。長い因果関係や、歴史などで忘れがちな順序性に意識をはせる方法です。
#25
あなたはどのタイプですか? 自分に合った記憶法を考え、書き出してみて下さい。
脳は感動無しの記憶が苦手です。また、感動無しの丸暗記も苦手です。だから、自分の感動のタイプを利用します。
「耳から入ってくる情報が理解しやすく、感動しやすい人」「目からの情報が理解しやすく、感動しやすい人」「身体感覚が理解しやすく、身体感覚と感動が結びつきやすい人」など、さまざまありますが、あなたはどのタイプか考えて見ましょう。
#26
目をつぶって、今、覚えなければいけないことをリコールしてみて下さい。
記憶しようとしなくても結構です。ただ、頭に思い描いて下さい。心地よい睡眠が記憶力を高めます。記銘後に適度な睡眠をとると記憶テストの成績が良い。推論も寝ている間にすすむらしいなど、睡眠が記憶にあたえる影響を示す証拠が見出されはじめています。寝る時間を一定にすることは、体の休息のみならず、脳のため、記憶のためでもあります。
#27
自分が英語の勉強をしている場面を、後からイメージして下さい。それからイメージの中の自分に入り込みます。
これは、「場所にハマる」ためのテクニックです。ここが自分の居場所であり、心地よいという無意識を作り上げてセロトニン系を安定させて、多少の不調があっても「待てる心」を作ります。自分の感覚がパソコンや鉛筆、ノート、机や部屋の空気に広がっていくイメージを作って下さい。あなたの脳の動きが、あなたの周りの世界を質的に動かします。すべての環境と一体化したイメージを作って下さい。
#28
古文の教科書などにも登場する「高名の木のぼり」の話を思い出し下さい。
少し手間が掛かりますが重要なレッスンです。「高名の木のぼり」の話をネットで調べるなど、人の育て方という観点から解釈しなおして下さい。
#29
あなたの当面の英語の勉強でのゴールは何ですか? それを、具体的な行動の形で、表現して下さい。
うまいゴールとねまずいゴールがあります。ゴールは抽象的ではなく、具体的で評価可能な形が良いのです。
#30
英語の勉強のゴールを、これからすぐに始められる課題にまで具体化して下さい。
ゴールを具体的にするには、「では○○となったとしてら、具体的にどうなっているのか?」と問い続けることです。
ゴールを具体化することは、実現可能性を上げることそのものです。
#31
英語の勉強を始める前に、これからどれぐらいの時間、英語の勉強をするか決めましょう。
そして、どこまで英語の勉強をするか決めましょう。これから行う英語の勉強に対して、ゴールを具体化することは実現可能性を上げることになります。
#32
あなたの一週間のリズムを振り返ってみましょう。
人間の脳は身体のリズムに支配されています。このリズムが平均的にどうか知るより、自分のリズムを知り自覚することが大切です。
#33
あなたの一日のリズムを知りましょう。
縦軸が元気度・横軸が時間となる折れ線グラフを作成して、昨日の一日のリズムを書き込んでみて下さい。朝起きて、夜寝るのが平均的な姿ですが、夜中の仕事をしている人なら、夜に元気になっても不思議ではありません。自分のリズムを知りましょう。
#34
今度は同じグラフに、理想的なリズムを書き込んでみましょう。
上記のレッスンで作成した、縦軸が元気度・横軸が時間となる折れ線グラフを利用して、理想的な一日のリズムを書き込んでみて下さい。
#35
今始めようとしている英語の勉強が起承転結な、15分の4セットで60分の勉強をしている自分をイメージして下さい。
人間の集中力は、15分持てばいい方という事情によるものです。英語の勉強では、60分をひとまとまりにするのが、扱いやすく合理的な単位になります。そこで、英語の勉強をするとき、始めの15分で、これからの60分で何を勉強するのか全体を見通します。次の15分で記憶が記憶が必要なら、記憶項目を記憶しやすい形で書き出します。次の15分で記憶、理解します。
いかがでしたでしょうか?
これまでご紹介した「英語の勉強に効果が出る35のレッスン方法」は、ゴールを具体的に、適切に設定し、上手に身体のリズムをつかんでハマリの回路を作動させるという方法です。あなたの英語の勉強方法として取り入れてみて下さい。