牡丹皮は、牡丹(ボタン科)の根皮を乾燥させたもので、血行改善や鎮痛に効果があります。
更年期障害で見られる肩こり・頭痛・冷えなどは、血の滞りである“お血(おけつ)”によって生じる症状と考え、これを改善する生薬である“芍薬”や“牡丹皮”、“桃仁”などが含まれる漢方薬がよく処方されます。
「立てば芍薬、座れば牡丹。歩く姿は百合の花」という美人の喩えがありますが、まさに“芍薬”と“牡丹”は婦人の妙薬といえます。
通常、比較的体力があり、下腹部痛があって、便秘しがちな人に用いられます。
使用上の注意
以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。下痢・軟便がある。腎障害のため食塩制限がある。
妊娠または授乳中
他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
「牡丹皮」はいつまで飲めばいいか?
牡丹皮は、牡丹(ボタン科)の根皮を乾燥させたもので、血行改善や鎮痛に効果があります。
漢方薬の効果は、漢方薬の種類や症状、個人の体質などによって異なります。風邪などの急性疾患の場合は比較的すぐに効果があらわれますが、更年期の症状などの慢性的な疾患の場合、2週間から1か月程度は飲み続ける必要があります。
漢方薬は長く続けないと効果が出ないと思われているようですが、決してそんなことはありません。調子が悪くなってから比較的早い時期の場合や痛い、痒い、出血などは本当に速く効きます。
牡丹皮は、精神を安定させ、更年期障害に伴う諸症状を改善する漢方薬です。