「不用意な発言」一つが命取りに。議論に勝つための先手必勝の戦術。

初対面でない場合でも、会った瞬間の印象はその後のコミュニケーションに少なからず影響します。例えば、その相手と会うのは久しぶりだったとします。半年ぶりだったり、一年ぶりだったり。

そのようなケースは、ビジネスの場ではよくありますが、久しぶりに会う場合は、その時の印象も新鮮ですから場合によってはいっぺんにマイナスの印象を与えてしまうことがあります。

「久しぶりに会ったコイツ、以前と違ってちょっと気に食わないな」といった具合です。

不用意な発言の例として、こうしたケースのあいさつ言葉があります。

「〇〇さん、太りましたね」です。

親しみを込めて言っているつもりでも、言われた相手がどう感じるかを考えない人が多い。

例えば、アメリカ人に「太りましたね」と言ったらいきなり殴られてもおかしくない。

アメリカやドイツ人にとって「太りましたね」と言うのは、「あなたは格好悪いですね」とか、

「顔が変ですね」と言っているのと同じです。



相手にとって重くのしかかるかを知らない、考えたことがない。

最近は「メタボ」という言葉が流行っているのて、多くの人がダイエットに挑戦しています。

例えば、ある人が一年前まで100キロあったが、努力してようやく90キロになったとする。

しかし、5年前に80キロだった頃と比べると10キロ増えているので、5年ぶりに会った人から見ると明らかに太った印象になるでしょう。

このように人に対して、あいさつ代わりに見た目のまま「太りましたね」と言ってしまうのは不用意な発言になります。

ビジネスにおいて、対面した時に不用意に一言で相手を怒らせたり不愉快にさせたりということは、よくあります。それは、その言葉が相手にとって重くのしかかるかを知らない、考えたことがないからです。たった一言ですが、議論に挑むにあたっては、初めから不利な状況を抱えることになります。

「昨日と同じ服ですね」たまたまですが、イヤミ?

「あれ?太りました?」気にしてるのに・・・

「犬って嫌いなんですよ」こっちは大好きなんです・・・

先手必勝の戦術として、絶対に注意が必要なポイントです。