どんな仕事でもソツなくこなす人

「要領がいい」というのは、ビジネスマンとして最高の資質です。

度が過ぎれば「器用貧乏」ということになりかねませんが、

「なんでもソツなくこなせる」というのは才能のひとつです。

「なんでもソツなくこなせる」という人は、会社にとって欲しい人材です。

どんな仕事でもソツなくこなす人ではなく、ゼネラリストになるべく努力しなければならない。

「ソツなくこなす」という言葉には揶揄のニュアンスがあって、けっしてほめ言葉ではありませんが、どこの会社にもこういった人は必要なはずです。会社側からしてみれば、全社員のうち10~20%には、この能力を期待しているのではないでしょうか。

しかし、「仕事ができる人」との評価を得ようというのであれば、「なんでもソツなくこなせる人」ではなく、ゼネラリストになるべく努力しなければなりません。

人の上に立つには、幅広い能力が要求されるからです。

ただ、ゼネラリストとは、世間で考えられているような意味のものではありません。

一般的にスペシャリストとは「狭く深く」、ゼネラリストは、「広く浅く」といったイメージで解釈されていますが、それは大きな誤解です。ゼネラリストになるには、まず「一芸」に秀でることが大前提です。

つまり、ある分野でスペシャリストになり、そこで得た方法論をほかの分野にも活かして、そこでもスペシャリストになる。

そうしてはじめて「広く深い」本来のゼネラリストになることができるのです。

「一芸」に秀でるということは、英語も国語のテストも「0点」だが、数学だけは「100点」を取ることができる、といったようなことです。全科目の平均点は低くても、一科目は「100点」を取れるといった人は、努力を継続しさえすれば、ほかの科目でも必ず「100点」を取ることができるはずです。

つまり、ゼネラリストになれるのです。

それに対して、全科目とも「60点」か「70点」は必ず取れるが「100点」を取れる科目がない、つまり「一芸」に秀でていない人は、残念ながら、ゼネラリストはおろか、スペシャリストになることも難しいということになります。

仕事もこれと同じです。

「広く浅く」食い散らかすのではなく、まず「一芸」に全力投球することが大切です。

あれもこれもと最初からなんでもこなせる人は、一見、仕事ができる人のように見えますが、「平均点」どまりで終わってしまうことが多いようです。

スペシャリストの特徴

仕事の領域を限定し専門性を上げることで、特定領域に関する知識や技術の習得、向上を狙うことができます。組織的にスペシャリスト育成に取り組むことで、より難易度の高い業務に関しても遂行することが可能になるでしょう。

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スペシャリストは「専門家」。ではゼネラリストは?

最近は、管理職になるよりも、専門職を希望する若い人が多いと聞きます。マネジメントって気苦労も多いし、なにかと大変ですからね。それから、「管理職などのゼネラリストは、つよみがハッキリせず、つぶしがきかない。専門性をもったスペシャリストのほうが転職するのに有利だ」という話もあるそうです。大変な上に、自分の市場価値が上がらないなら、管理職になりたくないのもわかる気がします。

一般に、ゼネラリストというと「知識や能力を、浅く広くもつ人」と考えられています。これは間違いではありませんが、本質をついていません。筆者は、ゼネラリストは「幅広い意見・知識・能力などを、まとめ上げる(=統合する)ことができる人」だと考えています。スペシャリストは「専門家」。ゼネラリストは「統合家」と呼ぶべきです。「総合」ではなく「統合」です。

世の中の仕事は、それほど専門性が必要なものばかりではありません。むしろ、そこまで専門性はいらない。専門的な知識が必要なら、ちょっと勉強するか、専門家に聞けばいい。そうして得られた、幅広い意見・知識・能力などを、状況に合わせてまとめ上げる。現実的には、こうした「統合力」が求められる仕事のほうが多いのです。

統合について、もっと一般化して考えてみましょう。たとえば、リスクと利便性。例を挙げると、自動車は便利な乗り物ですが、利用すれば大気汚染や交通事故などのリスクが発生します。そこで、排ガス規制や交通法規を作る。それでも発生するリスクは容認することで、利便性を享受する。このようにリスクと利便性を統合することで、自動車の利用は成り立っています。

そう考えると、政治には高い統合力が求められます。少子化が進んで税収が伸びない中で、どのように収支のバランスをとるのか。それから、原発などのエネルギー問題や、近年とみに複雑さを増してきた周辺諸国との外交など。こうしたことは、統合的に考える必要があります。

日本はこれまで異常な急成長が長く続いたため、それほど統合的に考えることが必要とされませんでした。そのため、残念ながら、あまり高い統合力をもつ政治家が育っていません。

企業経営も同じで、新しいことをやろうとすれば当然リスクが存在します。可能性とリスク。これらを統合的に考えて実行に移すのが企業経営者の役割です。ところが、現在の日本人経営者の多くは「リスクがある」と聞いただけで尻込みします。統合力が欠如していることの表れです。

ゼネラリストとしての道を歩み始めた新任管理職の皆さんには、ぜひ「統合力を高めよう」という意識をもっていただきたいと思います。

https://business.nikkei.com/atcl/skillup/16/061500027/073000013/

ゼネラリストとスペシャリスト、どちらを目指すべきなのか?

ゼネラリストのほうが最終的には多大な報酬と高い地位を得ることができますが、どれほど出世できるかは本人の腕や人脈、マネジメント能力次第です 。

一方で、スペシャリストはある程度の出世は見込めますが頭打ちの可能性が高く、高い年収を欲したときには転職や独立を余儀なくされるかもしれません。需要が低下して転職が困難になるケースもあるので、将来性の考えてどの技術を突き詰めるかを考えておきましょう。

まとめると、双方の仕事の特色、メリットとデメリットを知り、自分がどちらに向いているかをきちんと見極めることが重要になってきます。向いていないことの時間を割いても出世が遅れてしまうので、自分の向き不向きを知ることも大切です。

また、職場で求められるままの仕事をこなしているうちに、自分でも知らなかった才能が開花するという例もあるかもしれません。人からの評価を素直に受け止め、得意な分野を広げていきましょう。

https://jinjiseido.com/media/generalist_specialist#i-9