縁の下の力持ちの人

縁の下にいる社員は、結局、縁の下にいるままで終わります。

それがどんなに重要なポジションであっても、縁の下にいたのでは、日の目をけっして見ることがないのです。

「縁の下の力持ち」は一部では美徳とされますが、それは報われることの少ないところで努力するがゆえに美徳なのです。



目次

縁の下の力持ちの人ではダメ! たまには、美徳を捨てる勇気が必要

「縁の下の力持ち」は一部では美徳とされ、生き方としてはすばらしいかもしれませんが、少しでもいい仕事をしようとするなら、縁の下にいては絶対にダメです。

いい例が、リストラです。

仮に、あなたが人事の担当者だとします。

リストラ候補者A氏・B氏の二人のうち、A氏もB氏も仕事の能力は同じくらいだが、A氏は自己主張が強くうるさ型、対してB氏は、おとなしく寡黙で、愚痴も不満もこぼさず自分の責務を果たしている。

あなたなら、どっちの肩を叩くでしょう?

B氏の方を叩くという人が多いはずです。

その理由は、叩きやすいという一点にあります。

会社にとって必要なのはB氏だが、これはB氏という「個性」を必要としているのではなく「縁の下の力持ち」として忠実に役割を果たす人間が必要なだけだからです。

B氏と同じように黙々と「縁の下の力持ち」に徹してくれる人なら誰でもいいからです。

非情なようですが、それが会社です。

これからは自己主張の時代です。

本格的なボーダレス社会を迎えたいま、欧米のビジネスマンと伍していくには、「縁の下の力持ち」に甘んじ、それでよしとするような人は「仕事ができる」どころか、肩叩きが待っていると覚悟すべきです。

縁の下の力持ち! なるべく目立たないで黒子に徹する世渡り術「お酌に気配る」「カラオケのサビをゆずる」

「縁の下の力持ち」って地味な言葉ですが、コツコツ陰で頑張っている姿に感心する上司もいると思います。あえて裏方に徹することで、上手に世渡りできることも。そこで今回は、黒子に徹する世渡り術を読者に聞いてみました。

■陰の宴会部長

・「飲み会のとき端っこに座っていろいろ注文できるようにする。それを気づいてくれていたようで、たまには真ん中に座って何も気を使わなくていいよと言われた」(女性/21歳/自動車関連)

・「カラオケでメロ部は自分が歌い、サビ部は上司に譲る。やはり気分良くなってくれて仕事での対応も物腰やわらかく接してくれるようになった」(男性/33歳/機械・精密機器)

・「お酌とかに気配る。気配りできて出来るやつ感が出た」(男性/25歳/金属・鉄鋼・化学)

飲み会のときの気配りは、上司もチェックしているはず。カラオケで上司にサビを譲るというのも、なかなかの策士。相手もとても喜びそうです。

■連絡などのフォローをする

・「友人同士の連絡係を率先してやる。頼られることが多くなった」(女性/38歳/警備・メンテナンス)

・「社員旅行の時など、総務的なフォローを率先してやる。上司から褒められた」(女性/42歳/マスコミ・広告)

・「担当が返信し忘れているメールをさりげなく返事しておく。人事の評価に繋がっている」(女性/35歳/金属・鉄鋼・化学)

連絡係になると大変なこともあるけれど、全体を把握することができたり、頼られたりすることが多くなって、結果的にはプラスに。人が面倒に思うようなことを率先して引き受けると周囲からも感謝されそうです。

■朝の心がけ

・「早めに出社している。早く来ていることを評価してもらえる」(女性/34歳/団体・公益法人・官公庁)

・「新人の頃は朝当番の人と同じくらいに着くように行き、2年目以降は様子を見て早めに行くようにしている。やる気があると思ってもらえて、しっかり教えてもらえた」(女性/32歳/医療・福祉)

・「気持ち同僚より早めに会社へ行きパソコンの準備をしておく。始業と共に仕事を始められ進捗状況も良いため、思いっきり会社の上司に褒められた」(男性/43歳/機械・精密機器)

早く出社したからといって、仕事ができるようになるわけではありません。ですが、継続していると、自然に仕事の評価につながることも。周囲の人はしっかり見てくれています。

■誰もやりたがらない仕事をやる

・「誰もやりたがらない議事録などの取りまとめの仕事を率先して行う。書類のデータ整理を引き受けたところ丁寧にわかりやすくまとめてくれたと部長に褒めてもらった」(男性/32歳/商社・卸)

・「皆が嫌がるただの入力作業をミスなく仕上げる。『これミスが一個もない! 誰がやったの?』と聞かれた」(女性/32歳/情報・IT)

・「あえて目立たないけれど、人がやりたがらない雑用的な仕事を自ら行う。気付いてもらえた時の好感度の上がり方がハンパないから」(女性/28歳/人材派遣・人材紹介)

目立たない仕事や、人が嫌がる仕事を進んで引き受ける人は、みんなから感謝されるでしょう。ちょっと手伝って「自分がやった」と目立つ人よりも、陰で頑張っているのに何も言わない人のほうが気にかかる存在。自己満足という面もあるかもしれませんが、良い努力ですね。

■仕事をサポート

・「手伝いにきた上司と仲良くなる。みんなが帰った後に裏方作業をしていたら手伝いにきた上司と話が弾み仲良くなった。それから仕事でもよくしてもらっている」(女性/29歳/金融・証券)

・「先輩の仕事で自分の分とまとめて出来ること(例えばコピーなど)を率先してする。自分の負担はあまり増えていないが、感謝される」(女性/22歳/医療・福祉)

・「資料作りに徹してプレゼンは他人に任せるが、ポイントはこちら側からアドバイスしてうまくやり遂げる」(男性/50歳/建設・土木)

仕事の面で「縁の下の力持ち」になって、人の役に立つと喜ばれそうです。あくまで、目立たないようにして、手柄はその人に……というのがポイントです。

■自分の得意なことを陰で発揮する

・「プリンターのメンテナンスをしてみると会社に役立つ。プリンターの色合いをコントロール出来て良かった」(男性/37歳/印刷・紙パルプ)

・「誰も出たがらない労働組合関係の行事に率先して出る。人脈が広がって、後々良いことがある」(女性/42歳/自動車関連)

・「業務に必要と思われる資料やデータ集積を行い、上司が会議の時に数値化して部署の業績を発表出来るように支えている。数値化することで貢献度が評価されやすくなり、上司からも大事な仕事を任せて貰えるようになった」(男性/50歳/医療・福祉)

最近の若い人は、表舞台に立って目立つのは苦手という人も多いそう。それでも自分の力を試してみたいという人にはオススメの方法ですね。

「縁の下の力持ち」の黒子さんは、こんなにたくさんいるとは! いつか勇気を出して表に出てほしいほどですが、その活躍はしっかり評価されているようです。また、裏方に徹する美学もあるでしょう。こういった世渡り術も見習いたいものです。

引用元「縁の下の力持ち! なるべく目立たないで黒子に徹する世渡り術「お酌に気配る」「カラオケのサビをゆずる」 | 新卒内定・仕事 | 仕事全般 | フレッシャーズ マイナビ 学生の窓口

実は「総務は縁の下の力持ち」とよく言われる総務こそやり手だった!

総務にしか見えない「働き方改革」の本質

アベノミクスが声高に叫んでいる「働き方改革」。これは働く場の改革なくしてあり得ない。働く場はイコール舞台であり、働く場を支え変革していく主役は社内の総務なのである。ある意味、経営改革の大きな部分を握っているのは総務であると言っても過言ではないだろう。

「総務は縁の下の力持ち」とよく言われる。この言葉は何もネガティブな意味だけではない。縁の下、つまり舞台を根底から支えていることを意味している。現場の社員が輝き活躍する舞台を支えているのが、まさに縁の下の力持ちである総務なのである。この舞台をいかようにも変えることができるのも、また総務だと言えるだろう。

 経営は、このような総務の役割、機能を十二分に活用するにはどうしたらいいのだろうか? 経営の意思を汲んで、思う存分総務が仕事をしてくれるにはどうしたら良いのだろうか? 「総務が変われば会社が変わる」と言っても過言ではない。この実現のための一つの要素が、社内の「現場に精通する総務」を作ることなのである。

総務のお客様は社員、あるいは?

「総務のお客様は社員である」。そのように言われることが多い。正しくは、総務のお客様は経営であり、総務の消費者は社員である、となる。一般社団法人ファシリティ・オフィスサービス・コンソーシアムのFM(ファシリティ・マネジャー)クレド(信条)には、「お客様と消費者の違いを知る」というものがある。ここで言うお客様とは“オーナー”であり、あなたをクビにすることが出来る人。消費者は“ユーザー”であり、あなたが作ったものを使ってもらう人を指す。

 となると、先に記した、総務のお客様は総務をクビにできる人という意味となり、それは経営者を指す。消費者は、総務が提供するサービスを使う人という意味となり、現場の社員となる。つまり、総務が本来従うべきは経営者であり、その意思の下、社員に様々なサービスを提供することになる。なので、総務のお客様は経営者であり、決して社員ではないのである。

 しかし、経営の意思に従ったとしても、現場の社員が従えないような施策では実行されない。オーナーの意向に従いつつも、ユーザー目線の施策にしていかないといけない。

 なので、総務というのは、現場に精通する必要がどうしても出てくる。現場社員の働く状況、課題や不安、何がモチベーションとなっているのか、等々。現場の空気感も把握しておくことで、はじめて現場が従い、結果、現場が変わる施策が実践されるのである。

引用元「実は「社内をぶらぶらしてる総務」こそやり手だった! 戦略総務に必要な10ヵ条【1】現場に精通|なぜ、「戦略総務」か?|ダイヤモンド・オンライン

お人好しな縁の下の力持ちの性格

ひたむきで実直、お人好しで、控えめな人です。責任感が強く粘り強いところも持ち合わせています。実務能力もあり、常に人の期待に応えようと努力しています。

とても優しくて思いやりがある性格で、派手なことや出世とかお金儲けにはあまり強い関心を示さないことが多いようです。そして、古くからの友人や恩師を大切にし、人とは一対一の人間関係を好みます。

人の悪口を言うのが嫌いで、そうした話の輪からはそっと離れていきます。人のことをよく尊重しますが、あまり派手な人やアグレッシブな人は得意ではありません。

人の感情に敏感で、機転が利くので、敵を作らず誰とでも仲良くすることができます。
また、どちらかというと一人の時間を大切にしていますが、人から必要とされることに喜びを感じているので、友人や同僚の力になろうと努力します。特に自分より地位が低い人、ひたむきに頑張っている人の力になろうとする傾向があるようです。

仕事や役割は正確にこなす能力があり、完成度の高い仕事をします。そのため、周囲から頼りにされますが、それが当たり前のようになると、負担が大きくなります。

強い倫理観を持ち勤勉です。常識的なものの見方をして保守的な面があります。時に人の良さにつけ込まれて良いように利用されてしまうことがありますが、そんな時でさえ、約束や責任を果たそうと頑張ります。

また、何事も周到に計画を立てますが、細かいことにも気がつくタイプなのでかえってアレコレ心配になってくることも・・・。

このタイプの人は、細部にこだわりすぎていつの間にか視野が狭くなっていたり、多くの仕事を 抱え込んで疲れ果ててしまったり、お人好しで損な役回りばかりやっているなんてことが起こりがちです。注意しましょう。

しかし、このタイプの人たちはまさに良心の人です。まじめに生き、人を助ける。こんな人たちが幸せになる世界を誰もが望んでいるでしょう。

特徴

●忠誠心が強く実直。
●人から必要とされることに喜びを感じる。
●粘り強く任務は最後までこなす。
●優しく思いやりに溢れ家族や友人の力になろうとする。
●あまり感情は表に出さない。
●現実的で地に足がついている。

向いている仕事

●縁の下の力持ちとしての才能が全て備わっているので、人のために地味な仕事ができる人です。
●一人で没頭して行う仕事や、人と一対一でじっくり接するような仕事の方が向いています。
●勤勉で協調性に優れていて帰属意識も強いので、流動的な組織よりしっかりと安定した組織において力を発揮するでしょう。

陥りやすい落とし穴

●責任感が強すぎてオーバーワーク。
●都合よく利用される。
●自分を過小評価しがち。
●臨機応変な対応が苦手。

引用元「ISFJ型「お人好しな縁の下の力持ち」の性格-16タイプ性格診断

採用担当者の私が面接で「志望動機」を聞かなくなった理由

「それではまず、志望動機を聞かせていただけますか?」

就活の採用面接で、よく尋ねられるとされる言葉です。エントリーシートのモデルにも「志望動機」の大きな欄が設けられていますし、社会人の先輩たちが「就活」という言葉で最初に思い浮かべるのも、この質問でしょう。

しかし採用担当者である私は、もう何年も前から面接では全く尋ねなくなりました。最近では私だけでなく、他社の人事仲間にも同様の傾向が見られます。「志望動機は何ですか?」という問いは、ほとんど意味がないことが分かったからです。

返ってくる答えは4つのパターンに限られる

就活塾やキャリアコンサルタントの方々は、いまだに「志望動機は何ですか?」という設問に答えることが一番大事だ、と言っているようです。彼らは、採用担当者をしたことがないか、もしくは、ずいぶんと昔に少しだけ経験した程度なのかもしれません。

私が「志望動機はなんですか?」と尋ねなくなったのは、返ってくる答えが4つほどのパターンしかないと分かったからです。

1.経営理念に共感しました。
2.ずっと御社の商品のファンです。
3.社員・社長の人柄が良いと思ったから。
4.御社に興味を持ったきっかけは…。

なぜこれらの答えが無意味と感じられるのか、簡単にまとめると以下のようになります。

まず、1つ目の「経営理念への共感」ですが、たいがいの会社は経営理念だけは素晴らしくありませんか? 世間でブラック企業だと叩かれている企業ですら、素晴らしい言葉を掲げています。書いてあることを鵜呑みにするような人は、「短絡的だなぁ」と思わざるをえません。おそらく、そこくらいしか取っ掛かりがなかっただけだと思いますが…。

2つ目の「商品へのファン宣言」をされたら、「これからも弊社のファンでいてください」と思って落とすことがほとんどです。ファンの方には、これからもお客さまでい続けて欲しいと思うだけで、社員になって欲しいと思うかどうかは全くの別問題です。

もちろん、社員が自社の商品が好きであることは素晴らしいことなのですが、それだけでは採用のご縁はありません。BtoC企業の採用担当者から、この話はよく聞きます。

入社志望の「思い」が分からない面接は無意味

3つ目の「社員・社長の人柄に惹かれた」というパターンでは、「そうか、採用業務に社員の○○さんや社長に関わってもらうのは正解だな」と思うだけです。受けに来てくれた就活生の合否には関係ありません。むしろ「社員の中でも抜群に良い人を連れてきているから、好印象なのは当たり前だ」くらいに思っています。

4つ目の「会社に興味を持ったきっかけ」も、例えば「サークルで縁の下の力持ちの役割をしたから、BtoBが向いていると思って…」「子どもの頃からモノづくりが好きで…」というようなストーリーをよく聞きますが、私たちは全く興味がありません。

強いて意味を見出すなら、来年度の採用計画におけるコンセプトの材料にするくらいでしょう。「うちの会社って学生さんからすると、そういうイメージなんだ」と思うだけで、合否にはまず関係ありません。

何百人、何千人に聞いても、返ってくる答えは、ほとんどがこの4つに分類されてしまいます。しかも、話してくれる内容は、会社案内やホームページに載っていることを覚えてきただけのものばかりです。

これでは目の前の就活生が、どんな思いで入社を志望し、採用面接を受けに来てくれたのかが全くわかりません。限られた時間しかない面接時間を、無意味な質問に使うのはもったいないだけです。

本当は「どんな仕事をしたいか」聞くべきだった

しかし、悪いのは就活生というのは酷な話です。これは質問者である私が悪かったのです。「志望動機は何ですか?」という問いが、面接で機能しないことをもっと早くに理解すべきでした。そこで今では、本当の志望動機を聞くために、この質問をしています。

「入社後、どんな仕事をしたいですか?」

入社するのは、仕事をするためであるはずです。仕事に励むと、結果的に収入があったり、成長があったりします。その要となるのは会社のイメージではなく、仕事そのものですから、仕事への思いを詳しく聞きたいのです。

この時、自分自身が携わりたい仕事を具体的に話してくれると、「よく調べてきたなぁ。本当に志望熱意があるんだな」と自然と思えていきます。どんな仕事に携わり、何を実現したいのかを本音で語ってくれることを願っています。それが本当の「志望動機」です。

引用元「採用担当者の私が面接で「志望動機」を聞かなくなった理由 | 企業ニュース | 転職・就職に役立つ情報サイト キャリコネ