
「マイペース」を持っていない人は伸びません。
どちらかと言うと、のんびり屋がいきなりテキパキ仕事を始めたり、
その逆であったり、そのときの気分でペースを変えられるような人は、
経営者サイドにとっては大迷惑なのです。
目次
マイペースの人。二枚目には二枚目、悪役には悪役の芝居がある。
なぜなら、人の視線を気にしている人のページにて舞台で演じる名優に例えてご紹介したように、社員は「俳優」で経営者は「監督」だからです。
監督は、俳優の性格や演技力に応じて演出するわけですが、その俳優が日によって演技をころころと変えられたのでは芝居がめちゃくちゃになってしまいます。
二枚目は二枚目、悪役は悪役、大根は大根で結構。
適材適所で使いこなすのが監督の手腕というものです。
大根役者が、人参になったりゴボウになったりしては困るのです。
ただし「マイペース」という言葉には、二つの意味があります。
自分の価値観にしたがってペースを守るといった意味と、怠惰で易に流されるといった意味です。
前者の自分の価値観にしたがってペースを貫く人は、監督と同僚を納得させられるだけの能力と実績が求められます。
後者の怠惰で易に流されるペースの人は、論じるまでもありません。
後者のペースの人は、ただの落ちこぼれにすぎません。
もっとも、このタイプの人は「ペース」を持たない「ペースレス」と言ったほうがいいかもしれません。
「マイペース」という言葉はあまりいい意味で使われませんが、世間で抱いているマイペースのイメージは、実はこの「ペースレス」の人間なのです。
仕事ができる人は、自分の価値観にしたがってペースを貫く人です。