指示された事を、指示された通りにやるのは、アルバイトでもできます。
指示された事にプラスアルファの付加価値を付けて成果を上げる。
このプラスアルファに上司は期待し、プラスアルファが大きい社員が「仕事ができる人」です。
わからないことは何でも質問してますか?上司があえて手短に指示を出す理由
反対の例になりますが、社員で最悪なのは「指示待ち族」です。
例えは悪いですが「指示待ち族」は、エサを与えられるのを待っている犬のようなもので、いまかいまかと飼い主の顔をじっと見ている。冗談ではない。
何を成すべきか自分で考え、行動してはじめて一人前の社員です。
仕事ができる上司は、社員にはゴールだけを支持する。
「こういうものが開発できないか」
「この製品を売りたい」
「企業イメージを上げるための展示会をやれ」
と、手短に指示を伝える。
上司が与えたゴールにどういうルートで到達するかが、社員の腕の見せどころです。
最短ルートで到達するのか、うろうろ迷うのか、あるいは予期した以上の成果を上げるのか、社員の能力はそこでだいたいわかります。
ところが、上司が与えたゴールに対して、細かく質問してくる社員がいる。
「予算はいくらぐらい出るのでしょうか」
「いつまでにやればいいですか」
「スタッフは何人ぐらい用意していただけますか」
こういう人は、ハッキリ言って使えない。絶対に伸びないと言ってよい。
話しは逆なんです。
まず自分で考え、その結論として
「予算はこれくらいかかります。完成まで三ヶ月かかります。スタッフは5人必要です。なぜならば・・・」
と、上司に要求してくるべきものなのです。
「どうしたらいいですか」と、いちいち指示を求めてくる社員、あるいは、わからないことがあったら、すぐに人に聞くような社員の心理は、一つには能力の欠如、もう一つは責任回避があります。
指示にしたがって行動すれば、失敗しても上司の責任というわけです。
こんな人にいい仕事ができる訳がありませんし、こんな人ばかり居る会社に将来はないでしょう。