
人間、30歳を過ぎたら、性格はなかなか変えられません。
たとえば「あきらめの早い人」は、どんなに努力しても「ねばり強い人」に変身することは不可能に近いでしょう。
真面目な人ほど欠点を直そうと努力するものですが、変わらないものを変えようと努力するのは愚かなことで、そんなことに時間を費やしていたのでは、いい仕事などできるわけがありません。
欠点・短所は放っておいてよいのか?自分の欠点を直そうとする人
ズバリ それでよいのです。
そのかわり、それをプラスにして伸ばすよう努力すればよいのです。
短所と長所は表裏の関係にあるため、「あきらめの早い人」ということは、「気分転換が早い」ということでもあります。気分転換が早ければ、失敗も尾を引かず、一つのことに固執しないで柔軟な発想や、対応をすることができるわけです。
つまり、これは長所なのです。
「短所は放っておけ」という言葉に対して首をかしげる人がいたら、それは、欠点は必ず克服しなければならないとする「世間の常識」にとらわれた気の毒な人です。
短所と長所は正邪の関係ではなく、両立するものです。
つまり、「あきらめの早い人」と「ねばり強さ」は、どちらがいいといったものではなく、それぞれの状況、個々人の性格に応じて「長所」とすることができるのです。
そしてこの柔軟性こそ「仕事ができる人」の大事な要素です。