なんであれ、権利というものはおおいに主張すべきです。
これは、当然のことです。
しかし、現実問題として、この当然の権利を主張するには勇気がいります。
有給休暇にしてもそうです。
上司や先輩が取らなければ、部下は取りにくいものでしょうし、上司や先輩が有給休暇を取っていないのに権利を主張するには勇気がいります。
勤務時間にしても、上司が残業をしていれば帰りにくいものです。
自分の権利をはっきりと主張する人。足かせをして仕事をする人は必ず伸びる!
確かに、上司が残業をしていれば帰りにくいものです。
しかし、これからの時代は違います。
社員一人ひとりが、自分の仕事に対して全責任を負うような「経営者感覚」を持つ必要があります。
自分に確固たる信念と意見があるのなら、主張すべきことは堂々と主張し、仕事で結果を出せばいいのです。
権利についても同様です。
自分の権利すら主張できないような社員に、まともな仕事ができる訳がありません。
ただし、権利ばかり主張して義務が伴わない社員はだめです。これは論外であり、最悪です。
権利を主張するのなら、義務も当然履行すべきであり、自分に都合のいいことばかり言う人は単なる身勝手というものです。
身勝手に人にいい仕事ができる訳がありません。
「義務」があるから「権利」がある。
「義務」を果たすから「権利」を主張する。
けっして権利が先にあるわけではありません。
仕事ができる人は、自分の権利はなんであれ、はっきりと主張する人が多いようです。
そして、権利を主張したことを、むしろ自分の「足かせ」として、仕事も人一倍やっている。
有給休暇もしっかりと消化するが、仕事も与えられた以上の成果を上げている。
だから仕事ができる人が主張することは、権利にかぎらず仕事上の意見でも、上司は全幅の信頼を置いて耳を傾けます。